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2012年4月17日火曜日

[レポート]2011近江楽座活同報告会を開催しました


4/14(土)9:20~17:30、滋賀県立大学 講義棟A3-301にて、
2011年度の近江楽座採択プロジェクトの活動報告会を行いました!

<報告会の流れ>
全23プロジェクトを、継続年度に応じて4つのパートに分け
それぞれのパートごとに、チームからの発表・ディスカッションを行いました。

<事業評価、アドバイス>
 今年度の活動をしっかり今後に生かしていけるよう、チームの発表後とディスカッション時に、会場から質疑・アドバイス等をいただきました。
 さらに、学内外から4人の事業評価委員をお願いし、活動を客観的に評価いただきました。

★事業評価委員
 奥野修 さん(住みよいまち&絆研究所、2011年度近江楽座プロジェクト審査委員)
 高田友美 さん(滋賀大学特任教授、近江環人2期生)
 印南比呂志 先生(人間文化学部教授、近江楽座座長)
 久保田貢 統括(滋賀県立大学 地域貢献グループ統括)










<当日の様子>

1日を通してのイベントとなりましたが、当日は、チームのメンバー以外にも
地域の方や指導教員、近江楽座の卒業生、近江学士の受講生など、合計約120名以上の方に参加いただきました。

 始めに、大田理事長から、挨拶をいただきました
近江楽座は、社会から教育していただけて学生が自ら体験できる、
すばらしい取り組みとして、外部から高い評価をいただいている。
みなさんも近江楽座で多くのことを経験していってほしいと、激励の言葉をいただきました。

 活動発表は、継続年度の長いチームから行いました。
【チームの活動報告】発表7分、質疑・地域の方からのコメント2分
【ディスカッション】パートごと約30分
発表時の司会はパート内のチームに、
ディスカッションの進行は近江楽座専門委員会の先生にお願いしました。


◇パート1
パート1は、継続年度7~8年のプロジェクト。近江楽座発足時期から活動を続けている老舗チームです。
 ▼未来看護塾
 ▼Taga-Town-Project
 ▼とよさと快蔵プロジェクト
 ▼菜の花エネルギー
 ▼限界集落の村おこし





***
パート1のディスカッションは、未来看護塾指導教員の伊丹君和 先生に進行いただき、「活動を継続する秘訣」や「課題」について、チームから意見を出してもらいました。
会場からは、
「この1年でどんな点が成長したと思えるか」
「引き継ぎのコツは?」などの質問がありました。
引き継ぎについては
・記録ノートをつける
・後輩と一緒に活動するのが一番!
など、他チームも参考にできるような内容がありました。






◇パート2
パート2のチームは、近江楽座採択年数が5~6年のチーム。
 ▼ボランティアサークルHarmony
 ▼DIG’S
 ▼古民家楽座
 ▼生活デザイン15期生
 ▼信・楽・人




***
 古民家楽座・男鬼楽座指導教員の濱崎一志先生に進行いただいたディスカッションでは、
「ぶれずにやって来たこと」と「変化したこと」について話してもらいました。具体的な活動を定期的に継続しているチームや、毎年学生が入れ替わっても活動の理念を共有し続けるチームなどがありました。
 また「他チームとの連携」の現状や希望についても話し合いました。
年々、楽座チーム内で連携を図る例が増えてきているように感じます。
拠点がある、具体的なコンテンツがあるなど、それぞれの特徴同士をうまく生かす取り組みが増えていくといいなと思います





◇パート3
パート3は活動年数が2~3年のチーム。
 ▼あかりんちゅ
 ▼ななちょ!
 ▼とよさらだ
 ▼一姓
 ▼いしアート
 ▼cococu




***
パート3は、いしアートの指導教員の佐々木一泰先生に進行いただきました。
立ち上げの次期を越えて、ある程度活動が軌道に乗ってきたチームに対する議題は、
「課題と見えてきたこと」
「活動の記録をどのようにしているか(技術の積み上げ)」
「助成を受けることをどう考えているか」
「地域に対する自分たちの活動の目的」
など、これからの活動についてどう考えているか、という内容が展開したように思います。
特に、「助成を受けることをどう考えているか」という内容は、近江楽座で活動するチームは一度きちんと考えなければいけない点かと思います。今回の報告会では代替わりしたばかりのチームも多く、これまでそのようなことを考える機会がなかったかもしれません。しかし、近江楽座の助成がずっと続くとは限らないので、ぜひチームで議論してもらいたいなと思います。








◇パート4
パート4は、新規プロジェクトと活動2年目のチーム。
 ▼県大地域食育推進隊
 ▼おとくらプロジェクト
 ▼バンデイラ・ジ・オウロ
 ▼木興プロジェクト
 ▼県大BASSER’S
 ▼SenS
 ▼能魅会




***
パート4の進行は、近江楽座専門委員会の柴田裕紀先生がしてくださいました。
前パートに引き続き、「自立をどう考えるか」について焦点が当てられました。
すでに楽座からの自立をはっきりと目標にしているチームや、まずは体制を整えたり、活動の軸をはっきりさせたいという意見がありました。
また会場からは「近江楽座の体制」に関して議論がなされました。実際に活動する学生が、それぞれの体験を通して意見を出してくれるようになれば理想的だと思います。




<総括>
全パートの発表・ディスカッションを終え、最後に事業評価委員のみなさんからコメントをいただきました。

*久保田統括
近江楽座事務局としては、地域の熱意を引き出すような活動を応援していきたい。
地域のニーズをしっかり取り入れ、スポンサーとなってくれる人たちを見つけられるくらいになっていって欲しい。

*奥野さん
立ち上げメンバーを中心にずっと活動を続けていくNPOと比較すると、
近江楽座での活動は世代間のバトンタッチがとても重要だと感じた。
一日を通して学生からも積極的に意見が出ることに感心した。
自分たちの活動に自信を持って、今後も取り組んでいってほしい。

*高田さん
先輩として、地域住民として、また滋賀大で学生を教える立場という3つの目線で発表を聞いた。学生が地域に入ってがんばってくれるのはとても嬉しいこと。
一緒にやってくれる大人をうまく巻き込んで、どんどんいろんなことにチャレンジしていってほしい。

*印南先生
上回生が活動を引っ張って行くのが中心だった数年前に比べ、2・3回生の力を感じた。学生という若い人たちに"地域の代弁者"になっていってほしい。それができて始めて地域貢献になると心得て活動してほしい。
引用:「砂浜美術館 宣言文」(リンク先:砂浜美術館HP)









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 今回の報告会は、活動の継続年度に応じてパート分けをしたことで、問題課題の共有をしてもらいやすい議論ができたのではないかと思います。

 活動を立ち上げたバイタリティで、地域とのつながりなど活動の基盤を作っていく新規プロジェクト。
 徐々にできてきた基盤をもとに活動の充実を図りながら、活動のこれからのこともちらついてくる2〜3年目のプロジェクト。
 活動5〜6年目では、活動をどう発展させるか、またどう継続させるか課題となってきます。
 近江楽座発足当初から続く7〜8年目のプロジェクトでは、コツコツ積み上げてきたものが地域に定着してくる中で、長年の問題も定着しないような動きが必要な時期かもしれません。

1〜数年のスパンで入れ替わってしまう学生活動ですが、その良さがうまく地域に生かされていってほしいと思います。


2011年度のチームのみなさん、1年間の活動お疲れさまでした。
また、それぞれのチームでお世話になった地域の皆様をはじめ、活動をサポートいただいた先生方、卒業生のみなさん、本当にありがとうございました。
2011年度の近江楽座としての活動は一区切りとなりますが、今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

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