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2013年4月13日土曜日

[レポート]2012活動報告会を開催しました

4/13(土)9:00~16:30、滋賀県立大学 講義棟A3-301にて、
2012年度の近江楽座採択プロジェクトの活動報告会を行いました!


<報告会の流れ>
全23プロジェクトの活動内容に応じて

★教育普及・発信
★共生社会・つながりづくり
★ものづくり・まちづくり支援
★交流・発掘・拠点づくり

上記4つのテーマに分け、
各テーマごとにチームからの
発表とディスカッションを行いました。

<事業評価、アドバイス>
2012年度の活動を今後に生かしていけるよう、
チームの発表後とディスカッション時に、
会場から質疑・アドバイス等をいただきました。
そして、前回の活動報告会と同じく
学外から2人のゲストをお呼びし、
それぞれの活動を客観的に評価していただきました。

*活動助言者*
柴田雅美さん(NPO法人リンクス、滋賀大学特任准教授(就業力支援事業))
上川七菜さん(半月舎 舎主、元近江楽座事務局員)


ここからは 、当日の写真と共にお伝えしていきます。

◯●会場の様子●◯



当日はプロジェクトチームのメンバーに加え
地域の方や指導教員、近江楽座の卒業生、近江学士の受講生のべ100名以上の方にご参加いただきました。





◯●挨拶とプログラム説明●◯





大田理事長/学長から挨拶をいただき、
報告会がスタートしました。




 ◯●活動発表とディスカッション●◯


パート1、パート2(午前)と、
パート3、パート4午後)の2部構成で 2012年度採択チームの活動発表を行いました。(発表7分+質疑・コメント3分)





 



 各パートのプロジェクト発表終了後には、
30分のディスカッションを行い、成果や課題等を共有しました。



このディスカッションでは、
各プロジェクトチームの学生だけでなく
第1部にゲストの柴田さん、
第2部には上川さんに活動助言者として
入っていただき、さらに議論を深めました。






★。パート1:〈教育普及・発信〉
パート1では教育普及と発信に関わるプロジェクトチームの発表でした。 
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▼あかりんちゅ
▼滋賀県大BASSER'S
▼菜の花エネルギー
▼cococu-おうみの暮らしかたろぐ-
▼スチューデントキュレイターズ
▼県大食育推進隊

◁パート1の学生による発表の様子(県大食育推進隊)

ディスカッション【パート1】では、
滋賀県BASSER'S指導教員の浦部美佐子先生に司会進行していただきました。
地域に入って、その地域の仲間として活動を展開していく学生ならではの「経験」や
活動に込める「思い」、またプロジェクトを継続するための「工夫」などについて
各チームの皆さんにお話いただきました。

「引き継ぎ」に関する工夫では、
「活動(イベント等)ごとに報告書を作成し保管している」
「自分たちが作る冊子の成果物を引き継ぎの資料としても残している」
「イベントでの新メンバー募集呼びかけを行っている」など、
意見がきかれました。


                   △ディスカッションの様子

継続していくチームにとって、引き継ぎはとても大切な作業です。
近江楽座の定例行事でも、中間報告会や年度末の活動実績報告会があります。
その機会にも活動を振り返り、プロジェクトの成果や反省点を
メンバーで共有することができますが、
普段から、自発的に活動記録をとっているチームが多いことに
とても関心しました。



★。パート2:〈共生社会・つながりづくり〉
パート2では共生社会とつながりづくりに関わるプロジェクトチームの発表でした。
-----------------------------------------------------------
▼とよさらだ
▼ボランティアサークルHarmony
▼一姓(いっしょう)
▼チーム・バンデイラ・ジ・オウロ
▼ななちょ!









◁パート2の学生による発表の様子(とよさらだ)

 ディスカッション【パート2】では、
近江楽座座長の印南日呂志先生に司会進行していただきました。
ディスカッションのテーマは「リーダーシップ」について。
地域に溶け込み活動を進める各プロジェクト。どのようにして代表は、
仲間を巻き込み、活動へのモチベーションをあげてリーダシップをとっているのか、
柴田さんからの質問がなげかけられました。

質問に対しては、
 「まずは自分から動き手本を見せる」
 「メンバーのひとり、ひとりとコミュニケーションをとって個性を引き出す」
 「メンバーのやりたいことを汲み取り、地域が求めていることとの調整をしていく」など
他のチームも参考にできるような、回答があげられました。

どのように工夫すればいいのか、自身の活動経験を通して試行錯誤してきた学生さんたちの考え方は、活動スタイルに応じて様々でした。










◁ディスカッションの様子



★。パート3:〈ものづくり・まちづくり支援〉
パート3ではものづくりとまちづくりに関わるプロジェクトチームの発表でした。
------------------------------------------------------------
▼木興プロジェクト
▼あづちーむ
▼ほたてあかりプロジェクト
▼未来看護塾
▼とよさと快蔵プロジェクト
▼たけともー竹の会所 友の会

△パート3の学生による発表の様子(とよさと快蔵プロジェクト)

ディスカッション【パート3】では、
未来看護塾指導教員の伊丹君和先生に司会進行していただきました。
今後の活動から、目指す目標などについて意見交換がなされました。
それぞれのチームごとに、イメージがありました。

空き家や建物を活用しているチームの中には、

「将来的には、地域の方々に、より身近なコミュニティスペースとして使っていただきたい。現在、学生主体である運営体制を地元の方々ができる形に移行していき、学生がサポートに入るというのが理想であり目標である」

というような意見がきかれました。 学生たちが日々の活動の中で、イベントや様々な企画を考えている、その先への「思い」や「伝えたいこと」がよく伝わってきた印象でした。










◁会場からの質問に答える学生。




★。パート4:〈交流・発掘・拠点づくり〉
パート4は、交流・発掘・拠点づくりに関わるプロジェクトチームの発表でした。
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▼Taga-Town-Project
▼DIG`S
▼おとくらプロジェクト
▼かみおかべ古民家活用計画
▼信・楽・人-shigaraki field gallery project-
▼能魅会(のみかい)












◁パート4の学生による発表の様子(かみおかべ古民家活用計画−SLEEPING BEAUTY−)
 
ディスカッション【パート4】では、
ほたてあかり指導教員の鵜飼修先生に司会進行していただきました。

1プロジェクトが地域に浸透していくには、活動を継続していくことであるが
チーム内でのミッションの共有はどのように行っているのか、という
鵜飼先生からの投げかけに対して意見交換がなされました。

「月に2回の定例会議で共有している」
「定例会議や日々の活動をする中でメンバー同士、目的について共有できている」

といった意見が聞かれる中、
「定例会議でも全員あつまることは難しい」という声もきかれました。

出席できないメンバーへの情報共有の手段としては、
メーリングやSNSを使っているチームがほとんどでしたが、

「会議後には、議事録を常時閲覧できるようにグループページにアップしているが、見ていない人もいる」
「メーリングで情報を流すだけでは不十分、直接会って内容を伝えている」

など、各チームから「仲間との情報共有」の場面で困ったことや
その経験を踏まえて、意識し工夫していることについて意見交換がなされました。。

 










◁ディスカッションの様子


*全体総括*

大田理事長

みなさんは地域に出て活動する中で、課題にぶつかって、その課題をどう解決していくか、苦労されている。それは非常に言いことだと思う。出てきた課題に対して、みなさんは、いろんな解決の仕方を実践し、ひとつひとつ克服していくなかで、非常な進歩があった。
これは、大学の教室の中ではなかなかできないこと。今日のような発表会を地域で行なって、地域の人に返してしくこともこれから考えていかないといけない。


印南先生(近江楽座座長)
成果発表会をいつも楽しみにしている。毎年違う学生たちが自分たちの課題にぶつかる経験をする。大学の中で課題を見つけることは、すごく難しいこと。
近江楽座は今年で10年目を向かえるが、これまでの地道に活動している、このスケール感が好き。
学生たちも、やがては地域の人間になっていく。この近江楽座という教育プログラムの中で、地域の人たちと交流することについて客観的に見ながら活動してほしい。その学生を受け入れてくれる地域に私たちもはいっていきたい。
 


稲葉さん(H22−24 近江楽座事務局職員)
近江楽座はいろんな人が関わってできる、おもしろい活動だなと思う。これからも楽座の活動を通して、いろんなことをどんどん学んでいってほしい。

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成果報告会を終えて


異なるフィールドで、またスタイルで活動してきたチームは、
それぞれの色が感じられました。

また、この報告会では学生たちを受け入れてくださっている地域関係者の方々が、学生の発表を聞きに来てくださいました。それぞれのチームの発表後には「どんどん地域に入ってきてほしい、活動に期待している」など、激励や今後の活動への期待の声が聞かれました。

近江楽座の「学生も 大学も 地域も、いっしょに育つ」
というコンセプトがありますが、今回の報告会という場をもって、
参加者全員がそのコンセプトを実感できるような
どこか、あたたかく和やかな雰囲気の成果報告会であったと思います。


2012年度のチームの皆さん、1年間の活動お疲れさまでした。
また、各チームがお世話になった地域の皆様をはじめ、学生たちの活動をサポートしていただいた先生方、卒業生のみなさん、本当にありがとうございました。
今年度もどうぞよろしくお願いいたします。



 








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